悶々日記

あらすじ公演情報役者紹介稽古場風景|悶々日記|インタビュー主宰からのコメント

文 : 牧田和臣(演出助手)

4月12日(金)
本番まで一週間ない。稽古場で風邪が大流行。私、中学生ぐらいから風邪をひいた事がない。なのにひいた。そんなウイルス達がワイワイ言ってる稽古場で今日から映像撮影に入った。なんの映像かはまだ秘密。演出の邪魔にならないよう、コッソリ役者さんを借りての撮影は結構厳しい。内容も結構制約があってそれもまた厳しい。編集で何とかしてやる!と思ってもいるが、エフェクトとかバンバンかける時間も無さそうだし。私は最終手段を使う事に決めた。

3月27日(水)
稽古見ててつくづく思う。役者って凄い。30分ぐらいで何ページものセリフ憶えますから。映像とは大違いなわけです。私が映像創る時なんか逆にセリフ憶えないで、あまり台本読まないで、って言いますもん。そのままふら〜っとコンビニに行くような感じで来てほしい。でも、舞台はそうはいかないわけです。そんなんで来られた日にゃー、鉄拳制裁も…あったりなかったり…。まあ、とにかく言いたいのは役者って凄いねって話。役者さんに敬礼っ!

3月19日(火)
私、うっかりしてました。自分が何者なのかって事、書くの忘れてました。
では改めて。初めまして、今回演出助手をやらせて頂いておりますマキタです。
私、ぶっちゃけますと演劇ってよく分からないんですよ。畑違いとてでもいいましょうか…。私は映像畑をせっせと耕している百姓なんです。なので、分からない事とか結構あるんですよこれが。まあ、探り探りでなんとかやってますって話。
私みたいな変な異物が混じりこんでますが、今育ててる種が突然変異してオモロイもんが出来ればいいなあと思いながら日々精進させて頂きますです。

3月12日(火)
唐突でなんですが、「裏、妄想日記(仮)」から「悶々日記」になりました。
すみません…。私が付けさせて頂きました…。悶々ってなんか欲求不満みたいですよね…。何かが溜っていく感じ。どんどん、どんどん何かが溜っていってそれがMAXになった時、ドバーッ!っと出るわけですよ。ドロ〜ッと出るわけですよ。何かは知りませんよ。でも、溜ったもんは出さないとダメですよね。役者さんやスタッフさんの何かが悶々と溜り、それが公演にドバーッ!っとドロ〜ッっと出たら良いのではないでしょうか。私はあえて良い意味で悶々と使わせて頂きます。ランランとかルンルンとか、その類いのモンモンです。
いいもん?そうだもん?違うもん?
語尾にハートが付くような悶々です。試しに付けてみましょう。
モンモン
あっ、ちょっとエッチっぽい。

3月6日(水)
「裏、妄想日記(仮)」とか言われても、妄想の裏って何?妄想の裏って事は現実?そもそも妄想に裏表があるの?現実って何?「仮」ってついてるから仮でいいの?いろいろな妄想に襲われる私は一体誰なの?
私が誰かも分からんうちに初日の稽古は幕をあけた。
初日…。心地よい緊張感。
初日…。少しの不安。
初日…。心臓の鼓動はBPM180を軽く超える。
初日…。皆が皆に気を使う。
初日…。皆が皆を軽く探り合う。
初日…。本読みで緊張感を台なしにする演出助手。
初日…。右目を謎のウイルスに犯される演出家。
初日…。初日…。初日…。初日…。そんな初日に私は乾杯。
あ、ごめん。少し初日に酔ってたみたい。酔わせてよ〜。
一度しかない初日じゃな〜い。酔わせてよ〜、クダまかせてよ〜。クダって方言?そんなのどうでもいいじゃな〜い、初日なんだからさ〜。酔ってるついでにぶっちゃけると〜、初めての日記なので〜、結構手探りなとこがあるんよ〜。(ハッ!と我に返り)ごめんなさい!こんなんで良かですか?こんなんでもここに書いても良かですか?裏、妄想日記。マイナスからのスタートかもしれん…。

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