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庵野秀明(映像作家) ●飯田和敏(ゲーム作家) ●堅田浩二(『コミック・キュー』編集長)

貞本義行(漫画家) ●鶴巻和哉(アニメーション監督) ●松尾スズキ(演出家) (五十音順)


かつて持たざるものだった人たちへ。寄稿:松尾スズキ

齋藤と本谷と鳥海と萩尾は以前私の主催するワークショップに学んでいた人たちであって、まあ、私の考えから言うと私のような作家である演劇人のもとにいたというのは、ある種両刃の剣なんですね。役者として私の作風が嫌いな作家のもとへ行けば敬遠されるかもしれないし、作家として活動しようとする場合「松尾の影響」なんていうものを指摘されて不愉快な思いをするかもしれない。私だってあいつとあいつとあいつのところにいた役者とご一緒するのはごめんこうむる。だから、黙ってていいと思う。私のところにいたことを。実際なかったことにしている人もいるだろう。その方が有利に働くのなら、そうしてもらった方が私も心苦しくない。それほどたいしたこともしてあげられなかったのに、リスクばかりをしょわせるのは酷である。だから本当は、こういった場所に寄稿するのもどうかとは思う。それでも依頼されるというのは、きっと彼らが「私の影のリスク」をおぎなってあまりあるものをこの企画に「いただいて」いるに違いないのです。そういった手ごたえを彼らがどこで身に付けたのかはわかりません。ワークショップをへてなのか、その後いくつか通過したバイトやら自主公演やら学んだことなのか。まあ、とにかく、なんか「つかんでる」と、思いたい私なのです。

もちろんなんにもいただかず、ただなんとなく私のもとを通過してゆくものは数知れません。

ともあれ齋藤はワークシッョプ在籍中から積極的に自主公演を打ち、萩尾は私の演出する芝居で日本全国を回るという経験を踏みました。本谷は在籍中庵野秀明演出のアニメのオーディションに合格し、そこから世界をじわじわとひろげようとしています。鳥海は、その独特な感性に動転したあまり大人計画の本公演に登場させてしまいました。そんな訳で彼らはとりあえず何がしか武器を身につけています。期待してます。てめえら!

この、あんまりおもしろくない演劇界の土くれに刀ぶっさしてこいよ!

最後だけ文体が変わったことをおわびします。




●著名人からの推薦文●

ま、頑張ってちょ。

庵野秀明(映像作家)
代表作:『新世紀エヴァンゲリオン』
『ラブ&ポップ』
『彼氏彼女の事情』

ハタチの小娘、演劇による親父狩り。君も僕も狩られてみようか。

飯田和敏(ゲーム作家)
代表作:『アクアノートの休日』(PS)
『太陽のしっぽ』(PS)
『巨人のドシン1』(64DD)

全く期待していなかったけど、かなり面白いじゃんか。色んなツボが分かってる、ていうか見直した。

堅田浩二(『コミック・キュー』編集長)

今、俺の周りで一番自分に自信のあるやつ。自称<天才乞食>の本谷さん。何か凄いものを見せてくれそうな予感。期待大!

貞本義行(漫画家)
代表作:『新世紀エヴァンゲリオン』

う〜、俺も初潮になってみてえ。そしたらこんな切なくておバカな話が書けるのかもしれないよ。

鶴巻和哉(アニメーション監督)
代表作:『フリクリ』

踊れ本谷! 飛べ鳥海! 観に行く!二日か三日の夜に!

松尾スズキ(演出家)
代表作:『キレイ 神様と待ち合わせした女』
1962年福岡県出身
88年、大人計画を旗揚げ