あらすじ

父と二人で暮らしている。母に逃げられ、寂しさに押し潰されそうな父は、夜毎私にすがりつく。ある日、すぐに男の子にやらせてしまう心の優しい友達が泣いていて、私は慰めたくてこう言った。 「ねえ、夜這いって文化が、なんでなくなったか知ってる?」その子が顔をやっと上げてくれたので、私は一生懸命、話してあげた。いろいろと。 考え方によっては、あなたのほうがずっときれいなんだよ、と。 その子は「きれいなんて言われたの初めて」と嬉しそうに笑ってくれた。その笑顔を見て、やっぱり私は実行していい、と思ったんだ。 それはとても不道徳なことだけど、やっぱり実行しなきゃいけない、と思ったんだ。